スーパースターの死
マイケル・ジャクソンの訃報が世界じゅうを駆け抜けた週末、一つの時代をつくった世界のトップスターがここまで心身を病んでいたことに驚きを禁じえませんでした。
巨万の富を得ても、なぜかそれが残っておらず、借金に苦んでいるというのも世の常なんでしょうか。
トップまで上りつめると、後は落ちていくしかないという、その不安と恐怖は計り知れないものがあり、しかも、自分によって生計を支えられている人がたくさんいるわけで、その背負う荷物の重さは察するに余りあります。
トップを維持するか、さらに上を目指すか、あるいは早々と撤退するか。
どちらにしても、悩みや苦しみにつけこみ、甘い汁を吸おうとする人間が出てくるのは事実で、それがまた人間不信と孤独感を生んでいくんでしょうね。
考えれば考えるほど痛々しくて、少年時代の屈託のないマイケルの映像が放映されるたび胸の奥が締めつけられる思いがしました。ふと、マリリン・モンローの晩年を思い出してみたり。
そういえば、人生を山にたとえて、「登った山はゆっくり下っていかなければならない。無理してふたたび登ろうとすれば、滑落してしまう危険がある。」と言った哲学者がいましたが、たしかに登山は上りよりも下りが難しい。人生の後半をいかに生きるか、凡人だっていろいろ考えてしまいます。
わたくしもそろそろ下山を考える年ですが、まあ、たいして登っていないというか、五号目あたりでずっとウロウロしているというか、とりあえず滑落する心配はなさそうなので、頂上から下りてくる人をのんびり待って、あとは一緒に下山しようかな。![]()
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